私は、100ます計算で有名な隂山英男さんが書いた、「子どもの幸せを一番に考えるのをやめなさい」を読むまで、「リビング学習」という言葉は東京で生まれた言葉だと思っていた。
東京などの都心部では住居費が高く、子ども一人ひとりに子ども部屋を与えてあげられないから、「リビング学習」という言葉が生まれたんだと思っていた。
しかし、リビング学習という言葉は、隂山さんが提唱して生まれた言葉だと知った。
隂山英男が提唱する「リビング学習」とは?
リビング学習」という言葉が生まれたきっかけ
隂山さんがDJをしていたラジオ番組のスポンサーが、ハウスメーカーのセキスイハイムだった。
ラジオのスポンサーを継続してもらうために、セキスイハイムとコラボして、以前教師をしていた経験を活かした家を作り、売り出したことがきっかけ。
私のアイデアの一番のポイントは、リビングに学習環境を用意することです。リビング学習という概念や言葉はここから生まれました。
子どもの幸せを一番に考えるのはやめなさい 隂山英男
〜中略〜
よくダイニングテーブルで勉強させている家がありますが、これでは親に監視されているかたちになって、子どもは緊張感を覚えます。
またキッチンに近すぎるため、調理しているときの音が響いて子どもは勉強に集中できません。
食事時になるとノート、ドリル、教科書から文房具に至るまで一旦全部片付けなければいけないのも、子どもには負担になります。
テーブルや座る位置で学習効果は大きく変わるのです。
リビング学習のポイント
- ダイニングテーブルとは別に、キッチンから見える明るい窓際に横長のテーブルを置いて勉強机にする
- キッチンは対面式にし、子どもは何かあれば振り向いて親に質問できる
- 対面式のキッチンなので、親は家事をしながら子どもの様子を確認できる
- リビングには大きめの本棚を置く
- 本棚には子どもの興味を惹く図鑑や本をたくさん並べる
- 本棚は家のあちこちにあるのが望ましい
- トイレにも本棚を設置すると良い
隂山英男が考える、子どもが勝手に勉強する家は?
今後、子どもの勉強部屋を設ける際に、ダイニングテーブルとは別に勉強机を設置するようにする。
また、我が家でもこの本を参考にし、トイレに子どもの本コーナーを作ってみた。
すると、トイレトレーニングにもなり、子どもはトイレに入って用を足す際に、トイレ専用の本(おしりたんてい)が読めて、楽しそうにしている。
家中、どこでも本棚を設置すると、子どもが本に親しみを覚えるので良い効果が出ていると思う。