予測不可能な未来に向けて、どうすれば成功できるか?
雑草はすごいっ!小さいチャンスの数を無数に増やす
何が成功するかは、誰にもわからないから
雑草は、小さい弱いタネをたくさん作る。
小さいタネは生命力が弱く、成功するかわからない、
雑草が生える環境は、明日、ダンプカーに地ならしされるかもしれない。
または、明日、除草剤を撒かれるかもしれない。
雑草は、そんな「予測不能な変化」が起きる環境に生えて、次の世代へ繋いでいかなければならない。
予測不能な変化に適応できるように、大きなタネを少なく作ってドカンと集中投資するのではなく、
小さな種をたくさん作って分散投資し、何が当たるかやってみよう、という作戦らしい。
同じようなことを、スティーブ・ジョブズも言っていたなあ。
(コネクティング ザ ドッツ。点を乱打することでいつか線になるという意味)
雑草の生存戦略は、ビジネス書に通じるところが多く、生き延びるための真理なんだなあと思う。
パワーのある大きなタネ、パワーのない小さなタネ
生物として生き残るのは、大きなタネか、小さなタネか
大きいタネと小さいタネでは大きいタネの方がいいに決まっている。
雑草はすごいっ! 稲垣栄洋 小島よしお
大きいタネは、栄養をたくさん蓄えているから、生存率も高いし、大きく育つことができる。
しかし、種子を作るために使える栄養分の総量は決まっているから、大きいタネを作ろうとすれば、生産できるための数は少なくなる。
一方、小さい種は生存率も低いし、成長量も小さい。
しかし、 1つ1つのタネが小さい代わりに、タネの数を増やすことができる。
少ない大きいタネ という戦略と、たくさんの小さいタネ は、どちらが成功するだろうか。
どちらが有利かは環境によって異なる。
もし、正解が分かっている環境であれば、正解という名前の種子に最大限の資源を投資すればよい。
しかし、正解がわからない場合はどうだろう。(中略)
不安定な環境では、たくさんの小さいタネが有利である。
何しろ、どのタネが成功するかわからない。
一つ一つのタネは小さくても、タネの数が多ければ、そのうちのどれかが大きく育つかもしれない。
だから、雑草と呼ばれる雑草は、たくさんのタネを飛ばす。
そのほとんどは生存することができないが、そのうちの1つが成長できれば、雑草にとってはそれが成功なのだ。