得意な場所で勝負する策士・雑草
今回は、稲垣栄洋教授と、お笑い芸人の小島よしお氏の共著、「雑草はすごいっ!」から紹介します。
どこにでも生えるイメージの、雑草
雑草が生えるのは、得意な場所だけ
自然界は椅子取りゲームである。
それでは、雑草はどのようにして居場所を見つければ良いのだろうか?苦手なところで勝負しても勝てるはずはない。
雑草はすごいっ! 稲垣栄洋 小島よしお
誰かの真似をしたとしても、誰かに勝てるはずはない。
自分の得意なところで勝負するしかないのだ。
雑草はどこにでも入るイメージがあるかもしれないが、実は生える場所は決まっている。
よく踏まれる場所には、踏まれるのに得意な雑草が生えている。
よく草刈りされる場所には、草刈りに強い雑草が生えている。
よく草むしりされる場所には、草むしりに強い雑草が生えている。
どの雑草も自分に得意なところしか生えていない。
「どんな場所にも生える雑草は強い」と言われるが、実はどんな場所にも生えているわけではない。
雑草が強く見えるのは、得意な場所だけに生えているからなのだ。
苦手なことを克服する努力をするよりも
魚が陸上を走ろうとしても、陸を走る生き物には敵わない。
雑草はすごいっ! 稲垣栄洋 小島よしお
陸を走る動物がどんなに泳ぐ練習をしても、泳ぎ回る魚にはかなわない。
苦手なことを克服する努力をするよりも、自分の力が発揮できる「得意な場所」を探す方がいい。
どこにでも生えているように見える雑草でさえ 実は勝負する場所をわきまえているのだから。